劇場アニメ『スカイ・クロラ』を観ました【感想】
こんにちは。
アニメ映画『スカイ・クロラ』を観たので、感想を書きたいと思います。
※以下ネタバレに注意してください。
『スカイ・クロラ』を観ました。
最初は全くわけが分からないという感じでしたが、観ていくにつれてどんどんおもしろくなっていきました。
序盤に作品世界の説明がほとんどなく、会話や事件などを通して徐々に秘密や謎が明らかになっていくような作品構成は結構好きなので、かなり楽しめました。
観終わったときには完全にスカイ・クロラのファンになっていました。
また背景や空の作画がとてもきれいで、航空機も3Dで立体的に表現されて、臨場感のある作画になっていました。
内容についても触れたいと思います。
作品での重要な用語として、「戦争請負会社」、「キルドレ」があります。
戦争請負会社とはその名の通り戦争を請け負う会社ですが、スカイ・クロラでは主に「ロストック」、「ラウテルン」の二社が戦争をおこなっていました。
戦争では各社に所属するパイロットが実際に航空機に乗って戦うことになります。
そしてそこで雇用されるパイロット、すなわち兵士がキルドレと呼ばれる子どもたちです。
キルドレは寿命を持たず、特有の時間感覚、記憶感覚を持ちます。
作中では、このキルドレと戦争請負会社によって保たれる世界の仕組みが明らかにされました。
ティーチャという絶対的なルールを前にして函南は結局「何か」を変えることができたのか、は解釈によって分かれると思います。
私としては、彼の行動は決定的に何かを変えるものではなかった、しかしそれを変えようとした人がいた、出来事があったという解釈をしました。
その辺りの虚しさも作品の余韻として楽しむことができたと思います。
他にも作品の端々から様々なメッセージ性を感じました。
今回観たスカイ・クロラは観終わってからいろいろを考えてしまう作品だったような気がします。
原作小説の方も読んでみたいと思いました。